みなさんこんにちは。私は台中で歯医者をしています。そして、大学院で歯科矯正学分野を勉強しています。今日は台湾で急に歯が痛くなった時どうしたらいいかについての話をさせていただきます。
歯が痛くなった時、歯医者を行くのを躊躇ってしまうことがあると思います。理由は治療を想像すると怖い、行くのが面倒くさい等があると思います。しかし、虫歯は酷くなったら生活に大きい支障をきたすこともあります。
そこで、今日は歯が痛くなる原因と治療方法についてをご紹介します。今回紹介する治療方法はほぼ健康保険適用対象ですので、ご安心ください。
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歯が痛くなる原因
歯が痛くなる原因は大きく分けて、以下の四つがあります。
1。親知らず
2。虫歯
3。歯周病
4。外傷
親知らず
18歳くらいから、奥歯のさらに後ろにある親知らずが生えてきます。以前は他の歯と同じように生えてくるのが普通でしたが、今の人は顎が小さいため、親知らずが生えてくるスペースがないので、変な方向に生えてきてしまいます。
そうすると、清潔に保つのが難しくなるし、炎症が起こりやすくなるので、痛くなりやすいです。痛くなると噛む時にバランスが悪くなるので、噛み合わせも悪くなります。
虫歯
虫歯は急になるものではないですが、歯があまり清潔でない場合に時間をかけて、少しずつ進行するものです。最初(エナメル質)は痛くないので、自分では気付きにくいです。
痛くなった時はもう歯の二層目(象牙質)まで進行している可能性が高いです。二層目は歯の質が柔らかいので、二層目に進行するとそれより中の層(歯髄)への進行も早くなってしまいます。歯髄まで進行すると、ひどい痛みになって、人によっては数日間で神経が壊死してしまいます。
歯周病
歯周病は手入れが足りずに清潔な状態が保てない時起きる病気です。虫歯とは違う雑菌がたまり、痛みの種類も違います。歯周病はかなり痛みの弱い病気なので、自分では気付きにくいです。そのため、定期的に検診に行くことで、早期発見することができます。
歯周病では歯が痛くなった時は歯茎が炎症している状態で、その状態が続くと歯茎や骨まで浸食されます。骨が侵食されると、歯の土台が脆くなってしまって歯がぐらつく原因となります。最悪の場合は歯が抜けてしまいます。
外傷
外傷によって最も損傷しやすい歯は前歯です。前歯がダメージを受けて折れた場合は怖いので、すぐ歯医者に行くと思います。ですが、折れていなくても損傷がある可能性があります。なので、歯が折れていなくても歯医者に行って確認することをおすすめします。
もし確認に行かずに放置していて、歯の色が変わったら、それは神経が壊死している証拠です。その時は必ずに治療に行ってください。
痛みの治療方法
以上の四つの治療方法について、これから詳しく説明していきます。今回紹介する治療方法はほとんど健康保険適用対象ですから、安心してください。
親知らずの治療
親知らずが痛くなった場合は抜歯が唯一の解決方法とも言えます。ですが炎症がひどい時は先に痛み止めを飲んで、炎症がおさまってから治療を進めていきます。
日本での親知らずの治療は比較的高額ですが、台湾で治療する場合は保険適用を受けると150元くらいの受付料(掛號費)で治療できます。もし麻酔が怖いと思う方や傷を早く治したい方は以下の自費治療を選択できます。
「健康保険適用外(自費治療)」
①麻酔時に痛みを感じない機械(600元ほど)
②抜歯の後の傷を早く治すコラーゲン質の詰め物(1000元ほど)
③縫合後に抜糸が必要ない素材の糸(100元ほど)
虫歯の治療
虫歯が小さい場合は悪い部分を削って詰め物をして治療が完了します。台湾では小さい虫歯は一回の治療で2-3個まとめて治すのが一般的です。
ですが、虫歯で痛くなった時はすでに穴が大きくなっているかもしれません。もし神経まで進行してしまったら、神経を切除するのが一般的な治療方法です。
これらは健康保険適用内ですが、以下のような自費治療の方法もあります。
「健康保険適用外(自費治療)」
①神経まで進行しても神経を保存する方法(2500元ほど)
②セラミック製の詰めものを使って虫歯を詰める方法(12000元ほど/大きい虫歯向け)
歯周病の治療
歯周病の治療は歯石や雑菌を除去する方法が一般的ですが、一番大切なのは自分で清潔な状態を維持することです。歯周病が早期の段階であれば、健康保険適用内の方法で、4回ほどで治療が完了できます。
歯周病が進行している場合は、歯茎や骨も浸食されているので、歯茎や骨の再建は自費の手術で行います。費用は浸食の範囲や程度によって異なりますが、大体1万から4万元ほどです。
外傷の治療
もし外傷によって歯が取れた場合、歯を保存するために、取れた歯を牛乳や生理食塩水などに入れて30分以内に歯医者に行ってください。そうすると、歯の周囲組織が保存され元の状態に復元できる可能性が上がります。
歯が折れた場合は速やかに歯医者に行って診察を受けてください。神経が傷ついてしまった場合は切除をしなければなりません。もし神経が傷ついてない場合は折れた部分を詰めて定期的に経過を観察します。
もし見た目に変化がなくても、内部の損傷がある場合は、最悪、歯の神経が壊死してしまう可能性があるので、できるだけ早く治療を受けてください。
まとめ
歯が痛くなると誰でも不安になるものです。そこで今回は歯が痛くなる代表的な四つの理由とその治療方法を紹介しました。痛みに対して正しい理解をすることで不安の軽減につながればと思います。
また、歯が痛くなるとただでさえ不安になるのに、海外で歯が痛くなったらもっと不安になるでしょう。台湾で歯が痛くなったら私ができることがあれば喜んでお手伝いしますので、ぜひ連絡してください。診察から症状の説明まで全てに日本語で対応します。
では、また次回の記事でお会いしましょう!
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